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都立自校作成問題入試の大改革!

2013-03-30
今年の入試も終わり、いよいよ来年度に向けて私も生徒たちも本格始動!
そんなとき、来年度の東京都立入試で衝撃的なニュースが飛び込んできた!!

なんと自校作成問題を出題する高校が、別々ではなくグループを作り、同じ問題を使うというのだ。

例えば、今年までは日比谷高校なら日比谷高校独自の英・数・国の問題、西高校なら西高校独自の英・数・国の問題(理・社は全ての高校で共通)だったのが、来年度、すなわち今年の中3生からは日比谷を受ける生徒も西を受ける生徒も同じ問題を実施することになるのだ。

具体的なグループ分けはこちらを参考↓
学力検査問題のグループ作成(外部リンク)

ここで大きな問題が発生する。

それは今までは中3の12月頃から自分の志望校に沿った入試問題傾向の対策を徹底的に行えばよかったのだが、今年からは今までのデータが全く使えなくなってしまうのである。

例えば、都立西高校では平面図形の問題が毎年のように出題され、逆に空間図形の問題の出題が見られなかったため、西高校を第一志望にしている生徒は空間図形対策は必要なく、徹底的に平面図形の対策を行えばよかった。それに対し、日比谷高校を志望している生徒は空間図形対策は欠かせないものだった。そういったデータが今年からは全く通用しない!

他にも問題が発生する。今回のグループ分けで新宿高校と墨田川高校が同一グループに入っているが、昨年までこの2校の問題レベルは全く異なり、隅田川高校の方が新宿高校より問題が易しく、平均点も高かった。なので進路指導する際は、生徒がどれくらいの問題レベルにおいて最も力を発揮するかなどを考え、例えば、数学がすごく得意で難しい問題も高得点狙える生徒であれば、他の教科が多少足を引っ張っても数学で差をつけることができるため、数学の平均点が低い新宿高校をチャレンジさせるといった戦略もできた。でも今年からはそういった進路指導も難しくなってくる。今年一年は出題者側も我々も手探りの状態となる。

私がこの話を聞いて最初に思ったことは、今年の受験生はすごく大変になるということだ。

単純に言うと、昨年までは日比谷高校を受験するなら日比谷高校の対策をしっかり立てればよかったのだが、今年の場合は日比谷高校と同グループの戸山、青山、西、八王子東、立川、国立のそれぞれの高校のどの先生がどの教科の問題作成をするのかわからないため、例えば青山高校の先生が中心となり、数学の問題作成をした場合、数学は青山高校の過去問のような問題傾向になることが考えられるのだ。つまり、今年の受験生は同グループ内の全ての過去問対策を行う必要が出てくるわけである。

現実的にはこれは不可能であり、ではどうすればいいかというと、どのような問題が出てもいいように、入試頻出の問題を全てしっかり身につけるしかないのである。その為には今までよりもさらに早め早めに行動しなければならない。今までなら進学塾に通う場合、例えば青山高校のレベルの学校を第一志望なら、夏休み位から通ってもどうにかぎりぎり間に合ったが、今後はそうはいかなくなっていくだろう。そして塾に通わず独学で勉強をする場合は、遅くとも10月までには中学3年間分の内容を一通り終わらせ、11月以降は様々な入試問題を解くといったことも必要となるであろう。

都立自校作成入試問題出題高校を志望する場合は、今まで以上に真の学力というものを身につけることが必要となってくる。

今のうちからこのことを念頭に入れ、しっかり計画立てた対策をしなければいけない。ただ数学に限って言えば、“これ!”という対策が私の中には1つある。今後また機会があったら是非紹介したいと思う。

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