2013-11-29
ケアレスミスについてはこれまでも記事をかきましたが、ここで改めてかきたいと思います。
よく生徒に、
「先生、ケアレスミスをなくすにはどうしたらいいでしょう?」
という質問を受けます。多くの場合、「とにかく見直しをしっかりやること」という答えが返ってきそうですが、これは合っているようで実は適切なアドバイスとは言えません。
というのは、私自身、自分の書籍を作成していてよくわかったのですが、自分のミスは「先入観」というものが邪魔をし、自分ではなかなか見つけられないものなのです。
テストで言うと、例えば座標を求める問題で、問題文にy軸の負の部分にとるとかいてあるにも関わらずマイナスをつけ忘れたとき、後で見直しをしてもそのミスには気づかないということです。
ではどうしたらよいか。実はそれは簡単なことで、あとで見直しをするのではなく、答えを出したら必ずその答えが本当に条件を満たしているかを問題文を読んで確かめ、条件を満たしていたときに初めて解答用紙に答えをかく習慣をつければいいのです。
数学で答えを出すために最もよく使うのは方程式です。例えば2直線の交点の座標を求めるときも連立方程式を使います。もし「交点の座標を求めなさい」という問題が出題されたとしましょう。
多くの生徒は連立方程式を解いてすかさずその解から解答用紙に答えの座標をかきます。そして一度かいてしまうと、間違いがあったとしてもその間違いに気づかず見過ごしてしまうことの方が多いのです。
しかも「交点の座標」は、それ以降の問題にも影響し、下手をすると大問のほとんど全滅してしまうことになります。
ではミスしない生徒はどうするか。今の例では、連立方程式を解いたらその解をもう1度頭の中でもとの2直線に代入し、成り立ったとき初めて解答用紙に答えをかくのです。
自分で解くために書いた途中式を見直しても、実はあまり意味がありません。それは、前述したように自分のミスは自分では見つけにくいからです。
では因数分解の場合はどうでしょうか。因数分解で最も多いミスはプラスとマイナスを逆にしてしまうミスです。これも、因数分解した自分の答えを解答用紙に書く前に、もう一度、頭の中で展開し、与えられた式と同じになったら初めて答えをかけよいのです。
では三平方の定理を用いて長さを求める問題ではどうでしょうか。これも、出てきた答えを解答用紙にかく前に、その値で実際に三平方の定理が成り立つかどうか確かめてみて、成り立ったとき初めて答えをかくようにします。
実はこのやり方は私が学生時代に実際にやっていた方法です。私はこの世で最も信用できないのが自分が出した答えという人間でした。そのため答えが出てもすぐに解答用紙にはかかず、確かめられる問題では必ず確かめをし、答えが合っていると思ったとき初めて解答用紙に答えをかいていました。
その結果、これは今でも覚えていますが、中学校での小テストで連続満点記録というものを作りました(ちょっと自慢
)。
さらに、後で見直しをするデメリットとして、「あせり」が生じてしまい、ミスに気付けないということがあります。
入試は当然時間というものが限られています。見直しを後回しにすると、難しい問題に時間をとられてしまい、残り時間が少なくなったとき見直しをしても、「あせり」でミスに気付けなくなるのです。
この見直し法は、普段から行っていないと突然入試でやろうとしてもまず無理です。もうすぐ過去問を行う時期もやってきます。
「ケアレスミスが多い」「ケアレスミスで点を落としたくない」という人は、これから行う模試や過去問で、前述したような見直し術を是非実践し、入試までに身につけて下さい。
これができるようになれば、確実に得点力がアップし、合格を勝ち取れるはずです。

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「先生、ケアレスミスをなくすにはどうしたらいいでしょう?」
という質問を受けます。多くの場合、「とにかく見直しをしっかりやること」という答えが返ってきそうですが、これは合っているようで実は適切なアドバイスとは言えません。
というのは、私自身、自分の書籍を作成していてよくわかったのですが、自分のミスは「先入観」というものが邪魔をし、自分ではなかなか見つけられないものなのです。
テストで言うと、例えば座標を求める問題で、問題文にy軸の負の部分にとるとかいてあるにも関わらずマイナスをつけ忘れたとき、後で見直しをしてもそのミスには気づかないということです。
ではどうしたらよいか。実はそれは簡単なことで、あとで見直しをするのではなく、答えを出したら必ずその答えが本当に条件を満たしているかを問題文を読んで確かめ、条件を満たしていたときに初めて解答用紙に答えをかく習慣をつければいいのです。
数学で答えを出すために最もよく使うのは方程式です。例えば2直線の交点の座標を求めるときも連立方程式を使います。もし「交点の座標を求めなさい」という問題が出題されたとしましょう。
多くの生徒は連立方程式を解いてすかさずその解から解答用紙に答えの座標をかきます。そして一度かいてしまうと、間違いがあったとしてもその間違いに気づかず見過ごしてしまうことの方が多いのです。
しかも「交点の座標」は、それ以降の問題にも影響し、下手をすると大問のほとんど全滅してしまうことになります。
ではミスしない生徒はどうするか。今の例では、連立方程式を解いたらその解をもう1度頭の中でもとの2直線に代入し、成り立ったとき初めて解答用紙に答えをかくのです。
自分で解くために書いた途中式を見直しても、実はあまり意味がありません。それは、前述したように自分のミスは自分では見つけにくいからです。
では因数分解の場合はどうでしょうか。因数分解で最も多いミスはプラスとマイナスを逆にしてしまうミスです。これも、因数分解した自分の答えを解答用紙に書く前に、もう一度、頭の中で展開し、与えられた式と同じになったら初めて答えをかけよいのです。
では三平方の定理を用いて長さを求める問題ではどうでしょうか。これも、出てきた答えを解答用紙にかく前に、その値で実際に三平方の定理が成り立つかどうか確かめてみて、成り立ったとき初めて答えをかくようにします。
実はこのやり方は私が学生時代に実際にやっていた方法です。私はこの世で最も信用できないのが自分が出した答えという人間でした。そのため答えが出てもすぐに解答用紙にはかかず、確かめられる問題では必ず確かめをし、答えが合っていると思ったとき初めて解答用紙に答えをかいていました。
その結果、これは今でも覚えていますが、中学校での小テストで連続満点記録というものを作りました(ちょっと自慢

さらに、後で見直しをするデメリットとして、「あせり」が生じてしまい、ミスに気付けないということがあります。
入試は当然時間というものが限られています。見直しを後回しにすると、難しい問題に時間をとられてしまい、残り時間が少なくなったとき見直しをしても、「あせり」でミスに気付けなくなるのです。
この見直し法は、普段から行っていないと突然入試でやろうとしてもまず無理です。もうすぐ過去問を行う時期もやってきます。
「ケアレスミスが多い」「ケアレスミスで点を落としたくない」という人は、これから行う模試や過去問で、前述したような見直し術を是非実践し、入試までに身につけて下さい。
これができるようになれば、確実に得点力がアップし、合格を勝ち取れるはずです。


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